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ハビの来日2日目(7月7日)

6日(土)の夜は、遅くまでいろんな話をしていたこともあり、また、時差ボケの心配もあったのですこしゆっくりめのスタートで一日を始動しました。Makotoコーチが渋谷に連れて行き、観光を兼ねて、通信に必要な機器などを購入して、再び、午後から打合せ。そして、夕方東京を離れて、千葉のフクダ電子アリーナで開催された「JEFユナイテッド vs ガンバ大阪」の試合を観戦に向かいました。

午後7時キックオフなので6時30分には会場入りし、ハビとMakotoは昨日と同様に、観戦のための準備を始めていました。

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JEFがボールカットしてからの早いカウンター攻撃でゴールを狙い、ガンバは高い戦術と技術力を駆使してポッセッションを意識した展開でゲームは進みました。707-5

JEFが2点リードの2-0で前半を終了。

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後半はガンバの頑張りを期待しましたが、結果、JEFがさらに1点を加えて、3-0でJEFがガンバ大阪を相手に完勝したゲームとなりました。

ハビがすごいなぁと思ったのは、ゲームをみながら選手交代を予言したことです。「JEFの監督は、この選手を交代させるよ」とハビが言うと、ほんとに10分後にその選手が交代することになりました。監督は監督の気持ちがよくわかるってことですね。

午後9時30分過ぎにスタジアムを後にして、またまた遅い食事に向かいました。やはり、スペイン人のハビにうまい肉を食べさせてみたいという事で焼肉屋さん直行しました!

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どうですか、日本の肉は!と、ハビに伝えました。日本の肉と言いながら韓国料理ですが、焼き肉はもう日本文化に根付いているということで勘弁願いました。だって、うまいものはうまいですからね。

わずか2泊4日の弾丸日本出張でハビにとっては大変でしたが、とても中味の濃い内容を打合せすることができました。ありがとう、ハビ!

23日のFC東京とのプレシーズンマッチで、また19日にチームと共に来日しますが、それまで、スペインでチーム作りをよろしくお願いします!!楽しみにしてるからね!

新監督:ハビエル サラメロの来日 7月6日(土)

先日、ニュースリリースでもお伝えしたサバデルの新監督:ハビエル サラメロ(以下、ハビ)が7月6日に来日してくれました。

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Makotoコーチが成田空港に出迎えました。なんと、ハビはこのとき、アムステルダムで飛行機の出発が6時間遅延して、6日(土)の11時55分着予定が、午後4時前に到着となりました。出発が6時間遅れて、到着が4時間遅れ・・・ うん!? 2時間早まってない、到着が。 でも、相当の強風で到着が奇跡的に早まったらしいです。

そして、この日は午後6時30分に味の素スタジアムでキックオフの「FC東 vs サンフレッチェ広島」を観戦するために、ホテルに荷物を置いて、すぐにスタジアムに向かいました。なんとか、試合開始5分前にスタジアムに入ることができました。スタジアムの雰囲気はこんな感じです。

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そして、席につくなりハビは出場選手のチェックに入りました。メモとアイパッドのアプリケーションを駆使しながら、試合観戦の準備に備えます。何を主体的にみるのかと質問すると、FC東京の戦術の研究と選手の特徴の研究だそうです。

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試合は終了間際にサンフレッチェ広島:パク・ヒョンジュンのフリーキックが決まって、0-1でFC東京が負けてしまいました。

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試合後に味スタのピッチを見学にフィールドにでたハビ。来年、FC東京さんとプレシーズンマッチは、味スタでやってみたいですね。

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試合後、FC東京の監督、及び社長、取締役の方々に業務提携、およびプレシーズンマッチ開催のお礼とご挨拶をしました。

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 阿久根社長とハビ監督

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来季からサバデルに加入する田邉選手と

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そして、食事しながらもノートをこまめにとるハビ監督。この日の食事は試合後にホテルのそばに戻ってからだったので、11時を過ぎていました。長時間の移動に、試合観戦、そして打合せとほんとに、なが~~~い一日をお疲れ様でした。

 

 

Makotoコーチが新聞にでました!

みなさん、ブログでおなじみのMakotoコーチがスペインの新聞にでました。

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黒の大文字で「Ohira Makoto」と出ています。

実は、Makotoコーチもトップチームのサブコーチとしてスペインリーグにデビューすることになりました。勿論、育成部門のサポートも頑張ってくれます(トップチームは昼の練習、育成は夕方以降に練習)。

サラメロ監督の元、スペインの戦術をたくさん勉強してもらって、日本の選手、指導者のみなさんに伝えていってもらいたいと思います。多分、LFPで初めての日本人コーチではないでしょうか?

来シーズン、ますます楽しみになりますね!

最初の第一歩!

既にニュースリリースでお伝えしましたが、2013年7月3日午後12時30分からクラブハウス内で記者会見が行われて、2013-14シーズンを一緒に戦う新監督ハビ サラメロの発表が行われました。

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ハビは、一連の監督選考のなかで初めに「監督とは」ということを教えてくれた先生でした(彼から聞いた話はこちら)。ハビは、5年かけて育て上げた愛着あるジローナ(2012-13シーズンは4位)に強化部長として戻るオファーを受けていたので、サバデルで監督をするのかどうかということについては、随分と悩んだ末の決断になったことと思います。

ハビはジローナFCの強化部長として、5年で育成チームを強化しながらトップチームの補強を適切に行い、2012-13シーズンはプレーオフで昇格をかけて戦えるチームを作った実績の持ち主です。確かに強化部長として貢献していることが長いのですが、チームが成績不振で監督がシーズン途中で交代になった場合、2度、ハビは監督代行で残りのシーズンを率いて、素晴らしい成績でチームを救った経験があります。

我々が、最初に疑問に思ったのは、なぜハビが監督代行から監督にならなかったのか・・・でした。が、彼と話をしているうちによくわかりました。経営陣は、成績不振になると進退を問わなければならない監督という立場にハビをおくよりも、強化部長として中長期的にクラブの強化を任せることを選択していたのだと思います。確かに、彼のスマートで論理的な思考法は、経営陣にとってとても理解しやすく、かつ、チームも実際に段階を経て強くなっていくので、運にも大きく左右されて勝ち負けがすべてのサッカーの現場に置くのはもったいないと考えたんだと思います。

では、なぜ、サバデルに監督として来てくれたか?

それは、我々が①トップチームの1部昇格、②育成機関の更なる強化、③育成出身選手の積極的なトップチーム登用をプロジェクトとして掲げたからでした。ハビが携わっていたジローナは、確かに2012-13シーズンは4位と健闘しましたが、1部への昇格にはチームの強化以外に財政的な問題があります。例えば、借金の清算、スタジアムの改築工事、ジローナが田舎町であるがために(人口がすくないために)、1部にみあったソシオや観客の集客ができるか等々です。その点、サバデルは明確に1部昇格を目標に掲げ、財政的な面も、大きな問題は抱えていません。中期的な観点からのクラブ改革をともにすすめるということで賛同してもらい、7月3日付で監督就任となりました。

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監督就任の記者会見も早々に切り上げ、その場で、ゴールキーパーのNavasの契約更新を決めてもらいました。

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Navasは選手としても優秀ですが、自分の練習が終わったあとに育成チームのグランドに来て、育成の選手たちに自らコーチングを行ってくれる人物です。そのおかげだと思いますが、現在、サバデルBチームからトップチームに帯同する第三キーパーは、Navasが指導をしてきた選手です。ハビは常々、こういう選手にとって大切な選手は、できるだけ早く契約を更新すべきだと話していました。それが、彼の監督としての初めての仕事になりました。

Navasとの契約をまとめてもらったあとは、スペインらしい遅めのランチ&昼の一杯。

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就任したばかりのハビですが、明日は明日でクラブ内でさまざまなプランについて打合せをしてもらって、5日(金)には急遽来日してもらって、我々と打合せ、そしてFC東京さんへのご挨拶、6日(土)の「FC東京 vs サンフレッチェ広島」を観戦予定です。

就任早々大忙しですが、一緒にがんばりましょう! よろしくお願いいたします^^

J3リーグが来年発足

昨日、J3リーグが来年発足という記事を目にしました。

ここには財政面に関して記載されていますが、J3に参戦するための年間予算は最低1億5千万円とのこと。スペインリーグでいうと、このJ3が2部Bに相当すると思いますが、2部Bのチームで年間チーム予算が1億5千万円のチームは聞いたことがありません。ほとんどが、3000-5000万円程度の年間予算で運営しています。2部Bのチームはスペインサッカー協会に管轄されています。

2部Aに昇格するとプロリーグになり、その運営予算は年間4億円以上に跳ね上がります。そのおもな理由は放映権料です。

1部に昇格すると放映権料がぐーーんと大きくなり、年間30億円以上の運営規模になります。

さて、Jリーグの構想はJ1とJ2を併せたクラブ数を将来的に「100」とすること。スペインの1部と2部を足したクラブ数は2012-2013シーズンを取り上げると42チーム。つまり、スペインの2.5倍のプロチームを作るということですね。

うーーん。確かに人口比率で考えると、日本:1億3千万人、スペイン4600万人だから、2.8倍日本の人口が多い。確かに比例計算だと打倒に思えるかもしれませんが、サッカーがどれほど、生活の中に溶け込んで、サッカーにどれほどお金をかけるのか・・・ 文化の違い、協会の仕組み、放映権料の仕組みの違いを考えると、スペインほどサッカーが日本に根付いていって、市場を形成するようになるにはもう少し時間がかかる気がします。

ただ、現在のプロチームとは、すこし違った独立採算型のサッカークラブが増えて、サッカーをやりたい人が続けられる環境が増えて、スソノが広がることはとてもいいことだと思います。スペイン2部Aだと、年間2億円強の放映権料が得られるので、クラブの運営としては、最低必要な選手・スタッフの給与、遠征費用、備品費用は比較的容易にカバーされる仕組みが出来上がっています。健全経営を目指せば、それほどスポンサーやマーチャンタイズといった収入に頼る必要がありません。

そういう意味では、健全な支出のコントロールさえできれば、比較的安定してクラブ経営ができるのです。

これもひとえに放映権収入が安定しているためです。つまり、視聴者がお金を払う、またはたくさんの視聴者がリーガをみるので、そこにたくさんのスポンサーがつく。そして、それをできるだけ等しく分配するという仕組みがそこそこできあがっているから、放映権収入をあてにしてクラブ経営が安定してできるようになっています。

じゃ、健全経営だけしてればいいか?というわけではありません。当然、いろんな形で資金を調達して選手補強をし、30億円を狙って1部昇格を狙うクラブがあるわけです。不運に見舞われ、アマチュアに降格なんてことも十分考えらえます。そういった事態をさけるために、時には積極的な投資が必要になるケースもでてきます。

いづれにせよ、J3が発足して、うまく行くチーム、失敗するチーム、出てくるかと思いますが、それらの経験が日本全体にシェアされて、サッカー文化がまた、ひとつ発展することができれば、それは、日本のサッカー界のためになりますから、是非、歓迎して応援したいと思います。J3に参加されるチームのみなさん、がんばってくださいね!