2012年末の紅白歌合戦で美輪明宏さんがうたった「ヨイトマケの唄」ってご存知ですか?昭和40年(1965年)に発されて、47年後の紅白でうたったことで再び、その歌のよさが認識されています。
美輪さんは、「本当にいいものは、時代を超えて受け入れられる」と話しているそうです。
なるほどなぁ・・・
本物であることの大切さを再度、認識しました。 え、なぜ、E+Uと「本物であること」が関係があるかわからない? そりゃそうですね。
2013年は、いくつかのヨーロッパ名門クラブが日本に常設校を開設したり、サッカークリニックを開催することが発表されています。香川選手のマンU移籍、長友のインテルでの活躍、クラブワールドカップで優勝したチェルシー等々、なにかと日本市場がヨーロッパの名門クラブの話題に関心を示していることが理由でしょうが、ヨーロッパのクラブにとって、日本でスクールやキャンプを開催する意図、また、どういう形でそれがクラブに持ち込まれて実現するか・・・ 考えたことはありますか?
ヨーロッパのクラブが日本の小学生を優秀な素材として見ているでしょうか?バルセロナがメッシを13才の時にスペインに連れて行ったように、日本人の小学生からダイヤの原石を探していると思いますか?仮にそんな原石をみつけたとしても、海外生活に馴染めるか?家族で移住できるか?収入は?体が予想ほど大きくならなかったら?怪我したら?それらのリスクを回避できたとしても、本当にクラブで通用する選手になるの? ???だらけですね。
クラブの経営をサポートしている我々から見ると、有名クラブとはいえ、そんなコストを日本の小学生にかけるクラブがあるとは思えません。メッシはアルゼンチンからスペインに移住しています。アルゼンチンはスペインの植民地で、スペイン語を話します。また、家族全員スペイン語を話せます。アルゼンチン人は、スペインで仕事を探すこともできます。あなたは、スペイン、ドイツ、イタリア、イギリスに移住することになっても、仕事を探せますか?日本にいるように稼げますか?そうでない場合は、クラブは費用を負担しなければなりませんが、その金額はいったいいくらになるでしょうか?
以前、Jリーグのトライアウトのコラムを書きました。毎年100名以上のJリーガーが契約を更新できずに、引退していく状況です。1993年から20年の歴史あるJリーグですが、平均選手生活年数は6年程度なので、すくなく見積もっても100名 x 14年=1400人以上のJリーガーが第二の人生を歩んでいると考えられます。「元Jリーガーのサッカースクール」ってかつてはよく目にしたり聞いたりしませんでしたか?最近はどうでしょう?そういうスクールに子供を通わせている親御さんはどれくらいいますか?あまり、聞いたことが無いですよね?サッカースクールを職業にしていた人たちは、今、何を職業にしているのでしょう?
サッカースクールを育成ととらえるか、または体育の延長ととらえるか、どちらもありだと思います。ただ、子供のサッカーに対する思いと、親御さんの「できれば・・、もしかしたら・・・」の思いがあまりにも利用されていることが多い気がします。
日本のスクールを稼ぐ場所としてしかみていないヨーロッパのクラブは長続きしません。自クラブへ日本の子供を引き上げる実績が作れないからです。いくらなんでも、親御さんは馬鹿ではありません。そういうクラブは、どんどん人気がなくなり、質の低いトレーニングを提供して、消えていくでしょう。
だからこそ、「本物であること」が一番大切なんです。ぶれずに、しっかり目的にむかって歩を進めたいと思います。
10年後に我々のプログラムを経て、多くの子供たちがサバデル、そしてヨーロッパで活躍していることで、「本物であること」を実践したいと思います。