最初の第一歩!

既にニュースリリースでお伝えしましたが、2013年7月3日午後12時30分からクラブハウス内で記者会見が行われて、2013-14シーズンを一緒に戦う新監督ハビ サラメロの発表が行われました。

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ハビは、一連の監督選考のなかで初めに「監督とは」ということを教えてくれた先生でした(彼から聞いた話はこちら)。ハビは、5年かけて育て上げた愛着あるジローナ(2012-13シーズンは4位)に強化部長として戻るオファーを受けていたので、サバデルで監督をするのかどうかということについては、随分と悩んだ末の決断になったことと思います。

ハビはジローナFCの強化部長として、5年で育成チームを強化しながらトップチームの補強を適切に行い、2012-13シーズンはプレーオフで昇格をかけて戦えるチームを作った実績の持ち主です。確かに強化部長として貢献していることが長いのですが、チームが成績不振で監督がシーズン途中で交代になった場合、2度、ハビは監督代行で残りのシーズンを率いて、素晴らしい成績でチームを救った経験があります。

我々が、最初に疑問に思ったのは、なぜハビが監督代行から監督にならなかったのか・・・でした。が、彼と話をしているうちによくわかりました。経営陣は、成績不振になると進退を問わなければならない監督という立場にハビをおくよりも、強化部長として中長期的にクラブの強化を任せることを選択していたのだと思います。確かに、彼のスマートで論理的な思考法は、経営陣にとってとても理解しやすく、かつ、チームも実際に段階を経て強くなっていくので、運にも大きく左右されて勝ち負けがすべてのサッカーの現場に置くのはもったいないと考えたんだと思います。

では、なぜ、サバデルに監督として来てくれたか?

それは、我々が①トップチームの1部昇格、②育成機関の更なる強化、③育成出身選手の積極的なトップチーム登用をプロジェクトとして掲げたからでした。ハビが携わっていたジローナは、確かに2012-13シーズンは4位と健闘しましたが、1部への昇格にはチームの強化以外に財政的な問題があります。例えば、借金の清算、スタジアムの改築工事、ジローナが田舎町であるがために(人口がすくないために)、1部にみあったソシオや観客の集客ができるか等々です。その点、サバデルは明確に1部昇格を目標に掲げ、財政的な面も、大きな問題は抱えていません。中期的な観点からのクラブ改革をともにすすめるということで賛同してもらい、7月3日付で監督就任となりました。

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監督就任の記者会見も早々に切り上げ、その場で、ゴールキーパーのNavasの契約更新を決めてもらいました。

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Navasは選手としても優秀ですが、自分の練習が終わったあとに育成チームのグランドに来て、育成の選手たちに自らコーチングを行ってくれる人物です。そのおかげだと思いますが、現在、サバデルBチームからトップチームに帯同する第三キーパーは、Navasが指導をしてきた選手です。ハビは常々、こういう選手にとって大切な選手は、できるだけ早く契約を更新すべきだと話していました。それが、彼の監督としての初めての仕事になりました。

Navasとの契約をまとめてもらったあとは、スペインらしい遅めのランチ&昼の一杯。

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就任したばかりのハビですが、明日は明日でクラブ内でさまざまなプランについて打合せをしてもらって、5日(金)には急遽来日してもらって、我々と打合せ、そしてFC東京さんへのご挨拶、6日(土)の「FC東京 vs サンフレッチェ広島」を観戦予定です。

就任早々大忙しですが、一緒にがんばりましょう! よろしくお願いいたします^^