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9月11日のカタルーニャ記念日とスペイン国王杯

サバデルのコパ デ デレィ(スペインカップ戦)の初戦は、2913年9月11日(水) 17時(スペイン時間)に行われました。サバデルのホームでラスパルマスと戦いでした。

9月11日は、カタルーニャが1714年にスペイン継承戦争に敗北した日で、独立を奪われた日としてカレンダーに刻まれています。カタルーニャにとっては、民族意識を回帰する記念日として大切にしている日で、来年(2014年)は独立を失ってから300年の節目の年となります。その節目の年にもう一度独立を勝ち取ろう。2013年はその準備のための決起の年にしようというスローガンが掲げられて、カタルーニャ各地で独立の狼煙をあげるイベントが行われた日でもあります。

カタルーニャ人の団結を確かめ、そしてその団結の固さを表現するために、「カタルーニャの道」という企画が行われました。これは、カタルーニャ北部のエル・ペルトゥースという町から、南部のバレンシア州のアル・カナーという町までの約400kmを、カタルーニャ人の手と手をつないで繋がろうという企画です。

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サバデルも勿論、カタルーニャ州にある町ですから、当然、毎年、記念イベントが開催されています。このコパ デ デレィの初戦前に、クラブとして、毎年、記念イベントに参加して花を添える習わしなので、会長に就任した坂本もこのイベントにプレゼンターとして参加しました。

SONY DSCSONY DSCSONY DSC記念イベントに参加した後、クラブに戻ると、すでにロッカールームは用具係のジョルディにとても綺麗に準備されていました。

各選手の練習用シューズ、試合用シューズ、ロッカー内でのスリッパ等、各自の道具をすべて管理していて、試合前には一つの間違いもなく並べています。

そして、雨や、「カタルーニャの道」のイベントのために、コパ デ デレィ戦の入場者が極端にすくないのではないかという心配も、どこかに吹き飛ばされたように、サッカーにはいい気候で、たくさんのソシオの皆さんに見守られながら、試合が始まりました。

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前半早々、サバデルはディフェンスのちょっとしたミスから失点してしまい、1点を追いかける展開になりました。前アラべス戦でも同様に1点を追いかける戦いだったので、きっと追いつくと信じての観戦で、前半は0-1とリードを許したまま終えることとなりました。SONY DSCSONY DSCSONY DSCSONY DSC後半始まってすぐ、2人の選手交代をして、より攻撃重視の布陣をとった直後、ペナルティーキックのチャンスをもらい、これを7番:ガトーが確実に決めて1-1の同点となりました。

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その後、追加点を狙うサバデルからボールを奪い、カウンターを仕掛けたラスパルマスの攻撃陣に追加点を決められて1-2とされます。

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それでもあきらめずに、もう一度、同点のチャンスを狙ってアルティガに変わって長身のFW:エドガーを投入して猛攻を仕掛けたサバデル。

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全員攻撃をなんども仕掛けましたが、すきを狙っていたラスパルマスに、試合終了直前にボールを奪われ追加点を奪われてしまいました。

結果、1-3の惨敗となりましたが、修正点が明確になった試合でした。

3日後の14日(土)は、アイバ―との第5節が待っています。1週間に3試合のハードスケジュールとなりますが、問題点を修正して、再び勝利のリズムを取り戻してもらいたいものです。

まだまだ、これから。

がんばれ! サバデル!!

フィエスタ マヨールの最終日

9月9日(月)はサバデルのお祭り「フィエスタ マヨール」の最終日でした。サバデル市役所前の広場では、たくさんの人が集まって、伝統の大きな人形が練り歩く行事が行われます。
DSC_4175写真の奥に人形が並んでいるのがわかりますか?これらの人形が、お祭りが始まると歩き始めます。クラブでもこのお祭りにテントを出して、グッズ、チケット販売、ソシオの募集を行いました。DSC_4177お祭りが始まると、先ほど並べられていた巨大な人形が歩き始めます。DSC_4179DSC_4181DSC_4185サバデルのテントで、草民がこの日はアテンドしていました。何人ものファンの方、そしてカタルーニャに在住の日本の方が草民と写真をとっていました。DSC_4186DSC_4190DSC_4191DSC_4193

そして、その後、サバデルの育成チームとトップチーム監督・コーチ陣の定例ミーティングに出席しました。DSC_4198DSC_4199DSC_4200DSC_4201

総勢30名近くのコーチ陣が、サバデルの育成をトップチームと同じ方針で行っています。これから、もっともっとサバデルの育成チームは強くなります。

そして、クラブをでると夜中の12時を過ぎていました。表通りはこんな状態です。DSC_4205DSC_4203

明日は朝から、仕事や学校でしょ? ラテンの血が沸騰している様子です・・・

 

 

オリンピックセンター(CAR)での練習風景

アラべス戦を終えて、コパ デ ディレィ(カップ戦)に向けて、練習をサバデル近郊のサンクガという町にあるオリンピックセンター(CAR)で始めました。DSC_4112 DSC_4113

練習前にバラバラで話をしたりボールで遊んだりしている様子です。

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そして、いよいよ集合して練習が始まりました。

DSC_4121まずは、フィジカルトレーニングからはじまり、

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ボールを使ったパス練習。近距離にも関わらず、そうとう蹴りこんだキックで練習をします。

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そしていつも感心する狭いスペースでのパス回し。これは動画でどうぞ・・



当初はパス回しの速さにとまどっていた草民も、随分、リズムが速くなってきて対応できるようになったと思います。この後、ゲーム形式の練習の中で、攻守の切り替えの確認やセットプレーの動きの確認をして、2時間強の練習を終えました。

明日の国王杯の初戦が楽しみです。みなさん、応援よろしくお願いいたします。

がんばれ! サバデル!!

ヴィトリアからサラゴサ、そしてサバデル

第4節 アラべス戦が行われた翌日、ヴィトリアの美しい街を歩いてみました。DSC_3956DSC_4001ホテルの前になる緑いっぱいの後援で、公園をぬけると旧市街地の美しい街並みに出会えます。DSC_3959DSC_3960DSC_3962真ん中の写真の緑に光る電光掲示板を見てもらえればわかりますが、このとき気温は13.5℃でした。その中を半袖しかもっていなかったので、震えながらの撮影でした。一番下の写真を見てもらえばわかりますが、ヴィトリアの旧市街地は、小高い丘に協会があり、そこから同心円状に建物が並べて建築されていて、各円毎に、皮革産業に携わる店の通り、食品を販売する店の通り、レストランの通り、等、各通りごとに昔は分かれていたそうです。そして、今の通りはこんな感じで・・・DSC_3976DSC_3985そして、同心円状にある通りと通りを繋ぐ縦の道はこんな感じです。

DSC_3982そして、いたるところにバスク人の姿をした銅像が飾られています。DSC_3991そして、大聖堂まえでマリアさまに頭をさげている女性DSC_3995DSC_3977敬謙なカトリック教徒が多いスペインらしい光景でした。

そして、ヴィトリアをあとにして、500kmの道のりをサラゴサを経由してサバデルに車で5時間30分の帰路につきました。ヴィトリアがあるLa Rijon地方は、緑豊かなワインの名産地です。ヴィトリアの街をでると、すぐに緑に包まれた山々が見えます(大きく写真を見たい方は写真をクリック下さい)。

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そして、しばらくすると、どこを見渡してもブドウ畑という状態が1時間以上も続きます。これがスペイン人のワイン欲を満たしてラテンの血を作り上げたのかと思うと、その広大なブドウ畑に圧倒されます(是非、写真をクリックして大きな写真でご覧ください)。

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そして広大なブドウ畑の山々をぬけるとサラゴサ地方の砂漠地域に入っていきます。この荒涼とした平原にも、若干のブドウ畑とおびただしい風力発電の風車が林のように並んでいる光景に遭遇することになります(是非、写真をクリックして大きな写真でご覧ください)。DSC_4047DSC_4054DSC_4056DSC_4060DSC_4061DSC_4064

そしてサラゴサの都市を超えて、カタルーニャに抜ける道のりは、荒涼とした砂漠地帯。DSC_4067DSC_4070DSC_4071

砂漠地帯を抜けると、麦畑が連なるまるで北海道のような光景に出くわすることになります(是非、写真をクリックして大きな写真でご覧ください)。

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麦畑を抜けて、カタルーニャ地方に入ってくると、緑に包まれた高い山々が現れ、むしろ日本の山々にその姿が重なるような気がしました(是非、写真をクリックして大きな写真でご覧ください)。

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わずか500kmの帰路でしたが、スペインの色々な地形、気候を体験できました。正直、この大きく違う風土が育てた、文化や気質が、スペインの多様な文化を生んだんだろうなと思いました。いまだに、バスク地方独立、カタルーニャ独立、・・・独立と、それぞれの地域が自身のアイデンティティを主張して、まじめに独立論争を繰り広げている背景が少しですが分かった気がしました。

そして、サバデルでは「フィエスタ マヨール」の長い夜が続いていて、普段は静かな街が眠らない酔っ払いと子供たちの絶叫が真夜中まで続いています。。。サバデルホテルは、この真正面で、大音量の音楽、絶叫、酔っ払いの大騒ぎで眠れません・・・・ ちなみに写真は午前1時ですが・・・ ラテンの血が騒いでいるようです。DSC_4203