月別アーカイブ: 2013年10月

リーガアデランテ第10節 コルドバ vs CEサバデルのお知らせ

リーガアデランテ第10節 コルドバ vs CEサバデル戦が2013年10月19日18時からアウェイで開催されます。コルドバは、アンダルシア州にある人口32万人の都市です。

Cordoba

左の地図を観ていただくとわかりますが、約900kmの長旅での勝負となります。

サバデルはここまで3勝、3敗、3引分けの勝ち点:12です。900kmの移動をしたあとでの戦いですが、なんとか勝ち点3をもぎ取りたいですね。

コルドバは、直近3試合勝ちがないので、ホームゲームでは相当勝ちにくるはず。難しい試合になるのは間違いありません。

ここで遠征費用について少し考えてみたいと思います。

チームが遠征に出る際、選手、監督、コーチ、ドクター、トレーナー、用具係、同行役員等、総勢35名程度になるのが常です。例えば、この900kmの移動と宿泊を考えると飛行機の場合は格安航空券で400ユーロ、ホテルの宿泊費用100ユーロ、食事代:100ユーロと考えると、一人当たり600ユーロのコストが発生します。

つまり、この遠征で600ユーロ x 35日 = 21,000ユーロ 135円換算で、2,835,000円のコストがかかることになります。遠征には、近いところと遠いところがありますが、1シーズン21試合をアウェイで戦うので、平均:200万円とすると、21試合なので4200万円が遠征費用となります。年間予算の10%弱を占めることになるんですね。

これがバルサやレアルの遠征になると、当然、格安航空券、一泊100ドルのホテルというわけにはいきませんから、一体、いくら遠征費用にかけることになるのか・・・ ちょっと、ぞっとしますね。

余談はこれくらいにして・・・・ がんばれ! サバデル!!

 

 

日本 vs ベラルーシ戦を終えて

昨晩の日本代表とベラルーシ戦を0-1で終えて、いろんなところでいろんな話がでているようですね。

そんな中、選手がそれぞれコメントを出しているようですが、チームとしての責任はだれがとるかというと監督なんで、監督がコメントをするのはわかりますが、選手がそれについてコメントすることはいかがなものかと思います。

でも、日本代表って本当はいったい誰のもので、誰の責任なんでしょうか?考えたことありますか?

日本代表の活動資金って、日本サッカー協会が捻出していますよね。スポーツメーカーや飲料メーカーが、スポンサー費用を出しています。そして、サッカー好きのあなたならよくご存知かと思いますが、サッカー協会に登録するチーム数:28,429、登録選手数:953,740名、フットサル個人登録選手数:125,436名が支払う年間登録費用。その合計が、2012年度決算として報告された数字:174億6870万円、総支出166億3773万円で、8億3097万円の黒字です。

スポンサーは、あくまで社会貢献および日本サッカーに登録、及びサッカーに関心を寄せている人々に対する広告宣伝を目的にお金を出しているので、代表チームが勝とうが負けようが、そこに人が集まり、話題になれば、投資に対するリターンは得られていると想像できます。

じゃ、代表の活動資金を担っているのは、結局、日本サッカー協会に登録費用を支払っているチームや選手たちですね。

試合の勝ち負けに対する責任は、監督、監督の選考責任は日本サッカー協会、日本サッカー協会を資金面で支えているのは登録費用、という構図。

今回の代表戦の結果をうけて、監督解任や代表選考の議論がでるのは当然ですが、その件について最も意見を言うべきは日本サッカー協会に登録している選手やチームじゃないでしょうか?なぜなら、毎年、登録料を支払って協会の活動を支えているのだから。

これが税金ならば、国民が選んだ議員が、公務員が作成した各省庁の予算案を国会で承認し、税金の使い方を監督する仕組みがあります。当然、その予算の承認判断には、納税者個々人として賛否両論ありますが、結果、選挙や国民投票等で選出した議員に対して是非を問う機会が与えられていますね。

この仕組みにならえば、本来なら、代表選手選考、監督選考、代表戦の結果を、登録料を支払っているチームや会員が、定期的に監査、そしてものを言う機会があるべきではと思います。

登録費用を支払っている一人一人のみなさんの自覚が、サッカー協会をよりよくしていくことにつながるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

リーガアデランテ第9節 CEサバデル vs UDラスパルマス戦の結果

2013年10月12日 午後8時:スペイン時間に、第9節 CEサバデル vs UDラスパルマスが開催されました。

CES-Las Palmas 13CES-Las Palmas 14ラスパルマスは強豪とよく語られますが、なぜか?スペイン2部リーグに属する22チーム中、レアルマドリードとバルサを除いて20チームのなかで、選手にかけている費用の順位は

① マジョルカ

② サラゴサ

③ ヒホン

④ コルーニャ、ラスパルマス

の順となっています。①マジョルカ、②サラゴサ、④コルーニャは、昨シーズン1部を戦って、今シーズンは2部に降格してきたチームです。③ヒホンは昨シーズン1部から2部に降格してきて、昨シーズンは2部で戦いました。つまり、これらのチームは1部で戦ってきた選手たち(すくなくとも給与は)で、2部リーグを戦っているということです。

サバデルの選手へ支払う給与から考えると、たとえば①マジョルカは5倍、④コルーニャやラスパルマスは2倍強の費用をかけています。

うえの2枚の写真からはそんな事情は読み取れませんが、運営資金が2倍違う戦いが行われたと思っていただくと、違った見方ができるかもしれませんね。

さて、1ヵ月前に、国王杯で1-3と完敗したサバデルですが、ホームでのリベンジマッチは万全の体制でのぞみました。新戦力の加入と主力選手たちの怪我からの復帰がそろっての、ひとつの試金石なゲームです。

ゲームの内容はマコトコーチのマッチレポートに譲るとして、イエローカードが2枚でた、激しい試合でしたが、結果0-0の得点レスな引分けとなりました。

CES-Las Palmas 9 CES-Las Palmas 26

 

1-3の完敗から0-0のスコアレスドロー。チームとしての戦力がどんどん上がってきている結果ではないかと思います。

今週末から2週連続アウェイ戦が続きます。順位は相対的に下がって15位ですが

まだまだ~~ 頑張れ! サバデル!!

 

リーガアデランテ第9節 CEサバデル vs ラスパルマス戦のお知らせ

2013年10月12日(土) 午後8時(スペイン時間) にリーガアデランテ第9節 CEサバデル vs ラスパルマス戦が開催されます。

実は、ラスパルマスとは約1ヵ月前の9月11日(水)に、スペイン国王杯で、対戦し、1-3で敗退しています。その模様は、こちらのブログで確認ください。

第4節と第5節の間に行われたラスパルマス戦は、1点リードされたところを追いつき、逆転しようとしたところをまた、先行されて2-1となりました。そして、同点においつくために全員攻撃をしかけましたが、カウンターでもう一点を許してしまっての3-1で試合終了。こんな試合でした。

さて、この9月11日と比較すると、次節は

①キャプテン:アントニオが怪我から復帰している

②オルモ、ビクトルといった選手が怪我から復帰して、あがり調子である

③タムードが前節フル出場して、コンディションが上がってきている

きっと、やってくれると思います。勝ち点3を是非とってもらいたいものです。

CES - UDLP 4 CES - UDLP 5

 

簡単ではない試合ですが、 がんばれ! サバデル!!

若年代での欧州挑戦や強豪クラブの日本進出・・・その背景とは  

「広がる若年代での欧州挑戦や強豪クラブの日本進出・・・その背景とは?」という記事がでています。記事はこちらを参照ください。

少しずつですが、実情がみなさんにご理解いただけるようになればと思います。

実際にスペインをはじめヨーロッパのクラブと仕事をしている我々から、もう少し違った側面のお話を少しご紹介したいと思います。

「近年、欧州のメジャークラブの間で「日本でのスクール事業は儲かる」という認識が広がり、スペインの二大クラブに限らず、ドルトムントやインテル、アーセナル、チェルシーなどなど、多種多様な形でのスクール展開が行われている。その値段は少々割高ではあるものの、本場の指導を受けられることと、「あわよくば」というチャンスがあることの2点から、根強い人気を保ち続けている。」

と書かれていますが、本当にヨーロッパのクラブは「儲かる」と思っているのでしょうか?

ヨーロッパのクラブのスクール生数は200-300名/校だと仮定すると、月額:15,000円とすれば、

15,000円/月 x 200~300名 = 3,000,000~4,500,000円/月

年間10ヵ月の稼働が前提なので事業収入:3000万円~4500万円、ユニフォーム等の販売が4万円 x 200~300人と考えると物販収入を約1000万円程度と仮定し、4000万円~5500万円が1校あたりの収入となります。

年間5000万円の事業収入で、コーチやグランド代、その他の経費を除いて、ここから得られる収益は3000万円程度ではないでしょうか?

2009-2010年のデータになりますが、例えば前述のチームの年商(1ユーロ130円換算)は

ドルトムント:180億円

インテル:275億円

アーセナル:326億円

チェルシー:324億円

参考までに

レアルマドリード:623億円

FCバルセロナ:585億円

ACミラン:305億円

です。売上の大小ありますが、平均300億円のチームと仮定すると日本のスクールから得られる収益:3000万円は全体収入の0.1%です。レアルマドリードやFCバルセロナにとっては、わずか0.05%です。

つまり、クラブからみると スクール事業 = 収入源ではない のです。

収入として考えていない以上、なぜ、クラブはスクール事業やキャンプ事業を行うのか。 我々は、社会貢献の一環の側面を名目として、実態は、クラブを引退したOB選手の雇用先であったり、クラブ関係者の知合いがビジネスとして外注しているケースがほとんどだと思います。

だからこそ、そこから得られるものは理解したうえで、そういったスクールを選択されることが賢明だと思います。