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A hard day’s night

20日(木)は朝から夜まで移動、ミーティング、移動、ミーティングと動き回っていた一日です。社長が、ひとこと「ビートルズの”A hard day’s night”がぴったりな一日だな」と言いましたが、最初はなんだそれ?と思いながら、歌詞をしらべてみると「It’s been a hard day’s night, and I’d been working like a dog」と連呼するんですね。

It’s been a hard day’s night, and I’d been working like a dog

あぁ、一日大変だった・・・気が付いたらもう、夜だよ。なんだか、犬が走りまわってるみたいに働いた一日だった

という意味だそうです。ふーーーん、まぁ、やってることは確かに犬みたいに走り回っているなぁ・・・

それは、さておき、来季の構想のためにいろんな人にお話を聞かせてもらった一日でした。

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右に映っているのが、MICの参加にいろいろとコーディネートを手伝ってくれたアロージョ。ジローナというバルセロナより北にある街に住んでいます。そして、そのとなりにいるのがハビエルです。ハビエルは、自身もサッカー選手でしたが、引退後、学校の先生をしながら町のサッカーチームの育成を続けてきて、その間に監督学校でサッカーのスポーツ部門に特化した”マネージメント”を教えてきたそうです。

サッカークラブの経営には、大きく分けて①選手を買ってきて、チームを強くし、コンテンツとして魅力あるものとする、②選手を子供の時から育てて、デビューさせ、売却しながら、時間をかけて大きくし、選手たちにクラブのフィロソフィーを叩き込みながら、それを文化や伝統というコンテンツとする2タイプがあるとのこと。チャートを描きながら、とても分かりやすく説明してもらいました。

そして、監督として必要なスキルや監督としてできることの整理。たとえば、彼が説明してくれたのは、

- 選手を選んで契約した時点で、その選手が1年間で成長できるレベルは、おおよそ想像がつくとのこと。選手個々の技術や戦術の理解レベルが、1年という期間で飛躍的に進化してミラクルを起こすことはまずない

- 監督ができることは、試合前に敵の研究をして、戦い方(戦術)を決め、その戦術のなかで、ここの選手の役割を明確にして、徹底して理解し、働かせること

- 選手がその試合に集中して、最高のパフォーマンスを引き出せるように、ときには叱咤激励し、ときには優しく慰めること

- 試合中は何が偶発的におこるかわからないので、状況に応じて臨機応変に戦術を変更し、それを選手たちに実践させらえること

がほぼ、すべてだと。

なるほど・・・・  それが、どのサッカー指導者たちがいう「更衣室のコントロール」っていうことなんだと理解できました。

ハビエル曰く、語弊を恐れずにいうと、サッカー選手ひとりひとりは、技術をもった職人だと思ったほうがいい。みんな、個人個人で生きているし、プライドもあるし、わがまま。荒くれ者の職人達が25名前後いる建築現場だと考えるのが最適だと。

そんな職人達をしかったり、褒めたり、慰めたりしながら、晴れの日、雨の日、嵐の日も、現場仕事を続けなければならない。工期を守ることを前提に、怪我人がでるなか、期待されている以上にいい仕事で、現場を仕上げなければならない。その現場監督だと。

技術をもった職人を予め選んでいるのだから、監督の仕事は、あとは、気紛れな職人達(すぐすねる職人、酒癖が悪い職人、朝遅刻する職人、午後に手をぬく職人、となりにうるさいやつがいると、手が進まない職人等々)の個人の気分やモチベーションをよく理解して、もっともパフォーマンスが発揮できる環境を作りあげる。それが、監督の本当の仕事だそうです。

なーーるほど・・・。腑に落ちました。やっぱり、現場には現場の考え方がちゃんとあるんですね。職人がいないと、スカイツリーも立たないですものね。

そんなこんなで、いろんな方をお話をしながら、クラブでは、2013-14シーズンのソシオ募集キャンペーンの会議にも出席しました。クラブのマーケティングチームです。

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みなさん、本当にクラブをプロモーションするためにいろんなアイデアを持ち寄ってくれています。

今回のソシオ募集キャンペーンのテーマは「コラソン」です。「愛するチームと共に、もう一度あの場所に」がテーマで、それが我々の「コラソン」なのです。

詳細は、まだ、秘密ということで、写真等は落とさせてもらいました・・・ フライングで怒られました。すいません。

だって It’s been a hard day’s night, and I’d been working like a dog だったから、頭がまわりませんワン!!

 

 

 

 

 

 

 

2012-2013 リーガアデランテの終了とその結果

ながーーいシーズンを終えて、ついにその結果がでました。いいことも悪いこともある長丁場のシーズンですが、最終的には以下のような結果となりました。

順位 チーム名 勝ち点
1 エルチェ 82
2 ヴィジャレアル 77
3 アルメリア 74
4 ジローナ 71
5 アルコルコン 69
6 ラス・パルマス 66
7 ポンフェラディーナ 66
8 レアルマドリードB 59
9 FCバルセロナB 57
10 スポルティング・ヒホン 56
11 CDルーゴ 56
12 ヌマンシア 55
13 レクレアティーヴォ・ウエルヴァ 54
14 コルドバ 54
15 ミランデス 52
16 CEサバデル 52
17 エルクレス 50
18 グアダラハラ 50
19 ムルシア 47
20 ラシン・サンタンデール 46
21 ウエスカ 45
22 シェレス 30

青字 の1位:エルチェ、2位:ヴィジャレアルは自動昇格が決定

黄色 の3位:アルメリア、4位:ジローナ、5位:アルコルコン、6位:ラス・パルマスの昇格枠1つをかけたプレーオフ

赤字 の18位:グアダラハラ、20位:ラシン・サンタンデール、21位:ウエスカ、22位:シェレスは2部Bに降格

となりました。本来なら、19位のムルシアが降格の予定ですが、18位のグアダラハラがスペインプロサッカー連盟が定める、財務的指標をクリアできないために、降格が先に決定し、19位ムルシアが2部Aに残留が決まりました。

CEサバデルは、最終戦に0-4でアルコルコンに大敗し、16位でシーズンを終えました。後半戦に失速した原因を再度、分析して、来期の戦略、及びチーム編成に役立てていきたいと思います。

そして、来期から日本人選手に参加してもらえるように現在、調整中です。発表をこうご期待下さい!!

来季もまた~~~

頑張れ! サバデル!!

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「2010-2011、2011-2012、2012-2013」3シーズンの指揮をとったカレーラス監督のアルコルコン戦後の最後の記者会見です。

 

リーガアデランテ 第42節(最終節) CEサバデル vs アルコルコン のお知らせ

リーガアデランテ 第42節、2012-2013シーズンの最終節 「CEサバデル vs アルコルコン」がアウェイで、スペイン時間:6月8日(土) 午後7時、日本時間:6月9日(日)午前2時から始まります。

第41節を終えて、順位は

順位 チーム名 勝ち点
1 エルチェ 79 22 13 6
2 ヴィジャレアル 74 20 14 7
3 アルメリア 74 22 8 11
4 ジローナ 70 21 7 13
5 アルコルコン 66 20 6 15
6 ラス・パルマス 66 18 12 11
7 ポンフェラディーナ 65 19 8 14
8 レアルマドリードB 58 17 7 17
9 FCバルセロナB 57 15 12 14
10 スポルティング・ヒホン 56 15 11 15
11 CDルーゴ 55 15 10 16
12 コルドバ 54 15 9 17
13 レクレアティーヴォ・ウエルヴァ 53 15 8 18
14 ヌマンシア 52 12 16 13
15 CEサバデル 52 14 10 17

となっており、我らがサバデルは、勝ち点52と15位です。一方、アルコルコンは、勝ち点66で5位と昇格プレーオフ圏内ですが、6位:ラスパルマスと勝ち点で並び、7位ポンフェラディーナとは勝ち点差がわずか1点です。つまり、昇格圏内プレーオフを確実にするために、しかも最終戦ホームゲームで、サバデルにものすごい勢いで勝ちにくることは目に見えています。サバデルにとっては、相当やりにくい試合になると予想されます。

他の最終節の対戦カードは

順位 チーム名 順位
1 エルチェ 17 グアダラハラ
2 ヴィジャレアル 3 アルメリア
4 ジローナ 8 レアルマドリードB
5 アルコルコン 15 CEサバデル
6 ラス・パルマス 20 ムルシア
7 ポンフェラディーナ 11 CDルーゴ

となっていますが、注目すべき対戦カードは

① 自動昇格をかけた2位:ヴィジャレアルと3位アルメリアの直接対決

② 昇格プレーオフをかけた

‐5位: アルコルコン  vs  15位: CEサバデル

‐ 6位: ラス・パルマス vs 20位: ムルシア

‐ 7位 ポンフェラディーナ vs  11位: CDルーゴ

特に①の試合は自動昇格をかけた直接対決ですから、相当、激しい試合になることが予想されますね。ここで、なぜ、それほど1部リーグに行きたいかという理由をひとつ・・・

実は、これは放映権の金額が大きく起因します。なぜなら年間の放映権の金額は

1部の放映権: 20億円以上

2部の放映権: 2億円以上

チームの人気に応じて、視聴率が上下するので、チームによってその金額は異なりますが、すくなくとも上記の金額がチームの手に入ります。1部と2部でやることは、ほぼ同じ・・・  つまり、おなじことをして、その収入が10倍以上異なっていくるという事。1部では、バルサやレアルといった人気クラブとの対戦が組まれますから、すくなくとも4試合は、スタジアムが満員になって入場者収入も2部とは桁が変わることでしょう。

1部でプレーするか、2部でプレーするかで、その収入が20億円以上変わる・・・いつ、がんばるのですか? いまでしょ!!!と言いたくなる理由はわかりますよね!?

さて、ここで問題です。あなたがチーム当事者なら、正々堂々と対戦に臨みますか?それとも、ありとあらゆる手段をつかって勝ちに行きますか?

スペインでは、どちらでしょうか?ワールドカップでは?

疑惑の判定がもっとも起こる可能性が高い最終戦です。みなさん、そういった視点で観戦しても面白いと思いますよ。

2012-2013シーズン最後ですが・・・

がんばれ! サバデル!!

Cheer

リーガアデランテ 第41節 「CEサバデル vs エルチェ」 試合結果

リーガアデランテ 第41節 CEサバデル vs エルチェ がスペイン時間:2013年6月1日午後9時から実施されました。

既にダントツのトップで一部昇格を決めているエルチェをホームに迎えての一戦となります。午後9時の試合開始ですが、スペインの夏らしくまだまだ太陽の光が残る中の試合開始となりました。

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ゲームはゆっくりとしたペースからのスタートでしたが、次第にドンドンヒートアップしていきます。サバデルにとっては、今シーズンのホーム最終戦、なんとかホームのサポーターに勝利をプレゼントしたいと奮闘がはじまりました。

チェルシーからレンタルしているメキシコU21代表のウリもいつも以上に激しくプレーをしています。

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前半の攻防が続きますが、一進一退の繰り返しで両チームともなかなかゴールを割ることができません。

両チーム無得点で0-0で前半を終了しました。15分のわずかな休憩の後、10時を過ぎて照明がピッチをこうこうと照らす中、後半が始まります。前線のウリ、そしてコリアンティスから激しいプレスでしたたかにボールを狙っています。

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そんななか、サバデルの波状攻撃が何度となく繰り返されました。

それでもなかなかゴールを割ることができません。時間が刻々と過ぎていき、試合終了3分前に、今シーズン限りでサバデルを離れ、来期はエスパニョールでプレーするLanzaroteの交代が告げられました。今季14ゴールを決めて2013年6月1日現在、リーガアデランテ得点ランキング12位と、本当に今季のサバデルの勝利に貢献してくれた素晴らしい選手です。スタジアムから惜しみない拍手がLanzaroteに送られました。

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最後はサバデルから退場者をだして数的不利な戦いとなりましたが、結果、0-0の引き分けで今季ホーム最終戦を終えることになりました。

次節はリーガアデランテ最終節となります。対戦チームは、自動昇格か、昇格プレーオフかで死闘を繰り広げているアルコルコンです。サバデルとしては、すでに2部残留を決めているので勝っても負けてもさして影響ない一戦になりますが、アルコルコンは勝つか負けるかでは、大きな違いがでる一戦になるでしょう。選手のみんなが怪我をせずにシーズンを終えることだけを祈って、戦ってもらいたいと思います。

Lanzarote、お疲れ様でした!エスパニョールでの活躍を期待しています。

いよいよあと一試合! がんばれ! サバデル!!

CEサバデル vs エルチェ 前日練習の様子と美味しい午後

明日のエルチェ戦を控えて、トップチームの練習が午前11時から約1時間半程度ホームスタジアムで実施されました。

練習開始前に、約15分程度のミーティングがあり、トップチームの選手たちがピッチに集合し始めます。

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簡単なフィジカルトレーニングのあと、すぐにミニゲームがはじまりました。明日の試合に向けた注意事項を意識しながらのほんとに速いテンポでのゲームが展開されます。

試合前の練習を、現在、バルセロナで指導者の勉強をしている廣山望さんが見に来てくれました。サバデルがチェルシーからレンタルしているウリ選手とは、昔、とある練習場でたまたま仲良くなった仲間ということで、久しぶりの再会を楽しんでいらっしゃいました。サッカーの友人は、いったいどこでどう繋がるかわかりませんね。嬉しい、サプライズだったようです。

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そして、廣山さんと話をしていると、練習をみにきていた長年のサバデルファンのおじいさんが「やぁやぁ、あんたら日本人のおかげでサバデルは2部に上がれたんじゃ。是非とも、わしが生きてる間にチームを1部に連れて行ってくれなぁ!」 と話しかけてきました。531-7

このおじさん、バイクでやってきたようですが、「わしはヘルメットもサバデルカラーじゃ!!」と我々のまえにドン!とヘルメットを誇らしげに見せてくれました。「はいはい、応援ありがとうございます!」とお礼を言うと、「じゃ!」と帰っていこうとするのですが、おじいさん、糖尿病で片目がほぼ見えないらしく、鍵を指すのもままならない様子・・・ 「我々が一部に昇格する前に、事故しちゃダメだよ!?」とあわてて注意しなければならない始末・・・・  さすがスペインといったところでしょうか?

そして、練習を終えた後、日本からサバデルをサポートしていただいているお客様を迎えて、サバデル郊外のレストランに食事に出ました。車で20分程度、郊外にむかって移動します。

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町から郊外にむかう緑あふれる道をどんどん進んでいくと、ちょっとした高級住宅街のはずれに、そのレストランはありました。 レストランの外観と入口です。

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そして、一番奥のテーブルにつきました。なかなか雰囲気のあるお店で、よく結婚式のパーティなどに使用されるらしいです。

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おいしい食事をいただいて、お客様にも満足してもらえていればうれしいのですが・・・ ちなみにこの絵が壁にかかっていましたが、

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サグラダファミリアの建設総責任者が書いた絵だそうです。それって日本人だったんでは?と思いましたが、どうやら、日本人彫刻家は:外尾悦郎さんで、彫刻部門の責任者ということだそうです。不覚ながら、この絵を描いた人の名前は忘れてしまいました・・・  残念・・・

で、実は、このレストランでいつも感動するのが、ここのオリーブ。無理を言って、お土産に分けていただいたのですが、

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なんと、1.12ガロン = 4250 ml はぁ??? 4250 ml?? つまりほぼ5kgのオリーブの缶詰!?どうやって持って帰ろう・・・ 飛行機追加料金かかるかなぁ・・・ でも、誰がこんなに食べるの!?