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レアルカンテラ 入団決定! おめでとう! ピピ!!

2013年9月28日(土)、我々を本当に喜ばせてくれる吉報がとどきました。ピピがレアルカンテラの最終試験に合格したのです!!

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感無量の瞬間でした。

レアルカンテラのカデテ以下(14歳以下)の最高責任者:ロベルト マルティネスから、ピピに合格を伝えるレターが渡されました。ロベルトによると、カンテラの入団テストにレアルが招聘した日本人はピピが初めてで、外国人をカンテラの入団テストに招聘することはまずしないとのこと。なぜなら、外国の少年がスペインの慣れない生活環境の中で、サッカーの厳しい競争を何年も続けることはとても難しく、レアルとして責任を持てないから。しかし、ピピの場合は

  • レアルカンテラの監督・コーチ、ロベルトの部下のスカウト達が口を揃えてピピの素質を称賛していること
  • E+Uがさまざまなサポートをレアルに約束していること。
  • E+Uが日本人をスペインで育てるインフラをサバデルに保有し、かつ実践している実績がある
  • サバデルがLFPに所属しているチームで、レアルカンテラと、E+Uが同じ常識のなかで話せること

が背景にあって、初めて入団テストの招聘が実現し、そして合格、入団が実現することになりました。

ピピ、ご両親、そして、カンテラ監督・コーチそして我々とみんなで勝ち取った入団テストの合格だと思います。

これから、ビザの取得、学校登録、サッカー協会への選手登録と、さまざまな手続きで忙殺されますが、できるだけはやく、レアルマドリードのカンテラーノとして、公式リーグ戦に参加できるように準備していきたいと思います。

ただ、カンテラは1年に1回、かならず来季の契約の見直しがはいる厳しい世界です。ピピの目的はカンテラに入団することではなく、カンテラで生き残ってプロ契約を勝ち取ること。大変厳しく、長い道のりですが、一歩一歩足を進めていきましょう。

まずは、おめでとう!そして、日本人初、レアルカンテラーノのピピへ、変わらぬ応援をよろしくお願いいたします。!!

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訃報 サバデルファミリー ホセの急逝

とても悲しいことがおこりました。サバデルのホーム:ノバクレウアルタの前でBARを経営し、サバデル関係者にいつも食事や飲み物を提供してくれて、かつ、日本人が立ち寄った時もまるで親戚の子供が来たかのようにあたたかく接してくれていたホセが2013年10月1日の昼間、心臓発作で急に逝ってしまいました・・・

とても悲しいなかでも救いだったのは、昼寝をしているときにそのまま心臓発作で逝ってしまったので、ほとんど苦しむこともなかったのではないかと思えることです。ただ、心の準備もなにもないまま、突然先立たれてしまった奥様:ファニーの落胆たるや、いたたまれず見るに堪えない状況で声もかけられません・・・

DSC00674ホセの店

日本の子供達も、そして我々サバデルスタッフも本当にお世話してくれたホセ。まるで、子供のころに通った近所の駄菓子屋のような存在でした。これもひとえに、ホセのあたたかい人柄がそうさせていたのです。

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ホセにお世話になったみんな、とても残念ですが、ホセの冥福をお祈りして天国に送ってあげてください。また、サバデルに行くときは、ホセの奥様:ファニーと娘:カロリーナにあたたかい言葉をかけてあげてください。よろしくお願いします。

Mucho Gracias Jose!! 空の上からサバデルとあなたの家族、そしてかわいがってくれた子供達を見守っていてくださいね・・・

スペイン留学について思うこと

先日から、スペイン留学をしている、または検討している親御さんと話をする機会が続いています。どういう内容が多いかまとめると、

「こういう風に聞いた」、

「~~らしい」

のオンパレード。書面がでてますか?と聞くと、「ない」かまたは「書面があるらしい」という回答がほとんど。

実際、スペインの人達とのやり取りは、本当にこういうやり取りが多いです。出元がいいかげんなので、当然、人づてに伝わってもいいかげん。これはどうしようもない。

でも、ほんとにきっちりとしたルールのもとに、厳格にさまざまなことが運営されていないのも事実。そのなかでさいたるものは、選手登録問題。FIFAの選手移籍に関する項目19条をどのように解釈するか・・・

「あの町クラブの人が、選手登録はこうやればできると言っていました。州サッカー協会から、レターもでているそうです」

「我々の理解とは異なります。それが、もし、本当なら、その書面のコピーを入手いただけますか?我々のほうからサッカー協会に確認しますので」

こういう会話ののち、サッカー協会と話をすると、

「町クラブは、FIFAの19条を厳密に遵守しないくていいんだよ。なぜなら、アマチュアだし、強豪チームではないからね。ただし、相手チームから文句がでない場合に限るけどね」

「サバデルにはFIFAの19条を厳密に遵守してもらわないと困るよ。なぜならLFPに所属するプロチームだから。FIFAの監視の目も厳しいし、模範になってもらわないといけないからね」

つまり、ダブルスタンダードだということらしい・・・

でも、ここで、もう一度、なぜ、スペインでサッカーがしたいか、高い費用をかけて留学するのか・・・考えたい。誰しも、LFPに所属するプロチームに所属し、高いレベルでサッカーをしたい。そして、ゆくゆくはプロになりたい。

目的が目的である限り、うまくやって、なんとかなることはない。なぜなら、目的がダブルスタンダードの高い方だから。

そのダブルスタンダードの実態を告げられずに、または、理解もされていない人に、「だいじょうぶ、うまくやる方法があるから。」と言われて、ダブルスタンダードの下の方でスペインに留学して、一生懸命に階段を昇ったら実力ではなく、制度という壁で行き詰ってしまう選手がたくさんいます・・・

そして、そんな子供を抱えた親御さんがおっしゃるのは、「もう、うまくやってどうこうは嫌なんです。やるからには、ちゃんとしたいんです・・・」、その通りだと思います。ただ、事の初めが「うまくやるんで・・・」で入っていると、学生ビザで強豪チームに所属し、強豪リーグでプレーすることは、どうやってもちゃんとやる方法はないわけで、なんとか、プロになるという目的に照準を合わせて、どう18才までのプログラムを組んでいくべきかを調整することしかできないわけで・・・

なんだか、北の国からのジュンくんみたいですが、事実関係をできるだけ正確にお伝えして、やれることとそのリスクを明確化し、ご理解いただいたうえで、どういうプログラムを選択するか一緒に考えていくことしか選択肢はないのが現状です。FIFAのルールが改訂されるなら話は別ですが・・・

サッカー選手が憧れるスペイン、留学やプロ選手になるにはなかなかハードルが高いのが現状。ただ、目的を明確化して、やれること、そのリスクを整理すれば、たとえ障害に突き当たっても他の選択肢を探せることも事実。

ひとりで悩まれる前に、なるべく早い段階でのご相談を、我々としてはお待ちしています。

 

 

 

 

 

リーガアデランテ第7節 CEサバデル vs R ハエンの試合結果

9月28日(土) 18時:スペイン時間にサバデルのホームで第7節 CEサバデル vs Rハエン が開催されました。マッチレポートはマコトコーチに譲るとして(こちらを)、こちらは番外編な感じで。まず、このゲームで良かったのは

(1)ゲームを支配しながら、3-0で勝てたこと。ここまでは、リーグ戦で勝ち星がひろえず、このまま永遠に負け続けるのでは?という不安にさえ駆られました。

CES - RJ 13試合開始前の追い込まれているハビ監督とオルモヘッドコーチです。

(2)夏の移籍で、最後に獲得したタムードがフル出場して、2得点したこと。35歳という年齢のために、本当に動けるようにコンディションがあがるのか?という不安を取り除いてくれた1試合でした。

CES - RJ 16 CES - RJ 1 CES - RJ 18(3)キャプテン:アントニオが怪我から戦線に復帰したこと。チームの精神的支柱であるアントニオがピッチの上にいるといないとでは大違い。苦しい状況での、アントニオの存在は、チームに大きな力を与えることになります。CES - RJ 25これで、勝ち点3を積み重ねて、サバデルは第7節を終了して、16位から10位に浮上。

まぁ、まだリーグの序盤なので、順位を気にしてはいけないのですが、やはり16位よりは10位のほうが全然いいです。先週は(16位のときは)、「42節中、6節はたった14.2%の試合を終えたに過ぎない。ゴルフに言い換えれば、18ホール中、2.5ホール分しかない。 2ホールや3ホールのスコアでクヨクヨしていてもしかたない。ゴルフはあがってなんぼ。リーグ戦も同じ」となんど、自分に言い聞かせたことでしょう。

第7節を終えて10位に浮上すると、「上がってなんぼ」の気持ちから、「次から連勝だ!!」に代わっているところが人間の気持ちって怖いですね・・・

まぁ、でも、これからドンドンよくなるはず・・・と、固く信じて。

がんばれ! サバデル!!

おまけ・・・ 試合前のハビ監督の表情と、試合後の記者会見の表情を比べてみてください。冷静を装ってスマしてみても、随分、ホッとした顔していませんか!?CES - RJ 12

日本人初!! レアルカンテラに入団へ

2012年夏のレアルキャンプに参加して優秀選手に選抜された中井卓大くん(ピピ)が、「レアルマドリードのカンテラ入団」にあと一歩まで近づいています。最終テストに合格すれば、日本人で初めてレアルマドリードと契約して、入団することになります。

FCバルセロナのカンテラに久保健英くんがいますが、ピピがレアルと契約すれば、スペイン2大クラブであるバルサ、レアルのそれぞれのカンテラに日本人選手が在籍することになります。

ピピがカンテラ入団への最終テストまで残っていった経緯は

① レアルキャンプに参加して優秀選手に選抜される

② サバデルでの育成トレーニングとMIC(地中海国際サッカー大会)でスペインの各チームのスカウト達から評価をしてもらう

 チャレンジキャンプ in スペインで、レアルカンテラ監督、コーチにトレーニングと試合を通じて評価してもらう

④ 最終試験であるカンテラチームに合流して、カンテラの一員として練習、及び練習試合でのパフォーマンス評価

あっという間の1年でした。2012年夏のレアルキャンプに参加したときはこんな風に子供っぽいピピ(前列右から3番目)

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そして、2013年春のサバデルでのトレーニングとMICでの国際試合経験

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そして、レアルマドリード専用練習場で行われた「チャレンジキャンプ in スペイン」でのトレーニングと評価の様子

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この半年後、バルデビバに戻ったピピは対戦相手だったカンテラのユニフォームで、背番号9を背負って、最終選考にのぞんでいます!! なんだか、とても凛々しいピピ。

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こうして1年見てくると、子供子供したピピからすこし成長したピピが垣間見えます。この1年、たくさんの経験から学び、しっかりと準備をして、必要なことを身に着けて最終選考に望んだピピ。その最終選考もあとすこしで終わります。努力の先には、必ず道が開けます。最後の最後まで、できることを精一杯がんばって、ピピのいいところをスカウト達にアピールしてください。

夢の扉が一つ開こうとしていますよ!!