月別アーカイブ: 2013年6月

あなたの心のオアシスは?

やるべきことがたくさん重なって、わずか2週間で社長と共にサバデルに再び戻りました。まぁ、ご存知の方も多いと思いますが、いろいろ整理がつけば社長が経緯をほとんどオープンにすると言っていますので、それまでお待ちください。なんせ、まっすぐに行くもんで、こちらもフォローが大変です。トホホ・・・・

本題に入る前に、みなさん、こういうのご存知です?ドキドキで、写真におさめてみました。

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男子トイレで、「便器に向けてアイフォンで写真をとってる男」って、ある意味捕まりますよね!?そのリスクを冒してまで、みなさまに伝えるために激写した、E+Uスタッフの渾身のショットです。お楽しみください!!

と、熱くなりすぎましたが、これはオランダのアムステルダムのトイレの写真です。ドイツやイタリアでも比較的よく見る光景なんですが(スペインではあまり見たことがありません)、黒い点は何に見えますか?

実は、「ハエ」の絵が描いてあるのです。日本では、男子トイレに、まれに「的」が書いてることがあるのですが

616-8 いかにも「的」って感じがじゃないですか? 国が変わるとそれがハエになるんですね。「トイレを綺麗につかってもらうために!」というコンセプトは同じなのですが、遊び心の表現の仕方が異なりますね。

まぁ、それはさておき、梅雨空の日本とは違い、いつものようにカラッと晴れているスペインの朝。

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今日もなにかいいことがありそうな予感!?がするすがすがしい朝です。そんななか、ホテルでこんな感じで朝ご飯を食べますが、

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気づきましたか?コンチネンタルブレックファーストな感じの中に、左下のカップにはいった違和感のあるスープ・・・・

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「ジャーーーーーン」、みなさんご存知の永谷園のお茶漬け海苔です。

こいつが、ほんとに手軽な美味しいスープに早変わり。

社長: 「まぁ、いいから飲んでみろ」

私: 「ご飯もないのに、お茶漬けですか?しょっからくて飲めないでしょ。ありえないっすね・・・」

社長: 「ばーか、騙されたと思って飲んでみろよ。業務命令だ!!」

私: 「パワハラじゃないっすか。ありえないっす!!」 ズズズズ・・・・うん、!?

私: 「あれ、うん!?、うまい・・・・」

社長: 「だろ!?お茶漬けのりは8袋入りで200円強、コーンスープとかほかのレトルトの味噌汁は8袋だと結構高い300-500円位するんだよ。一袋30円くらいで、この幸せ感・・・CP(コストパフォーマンス)高いでしょ!!」

確かに・・・ 驚くほど、こやつ使えます。みなさんも、海外出張や海外旅行のときに、旅と心のお供にすることをお勧めします。

ちなみに、社長は、今回の出張にこんなものを持参しています。

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どれも、海外で心が寂しくなった時の、大切な「癒しグッズ」だそうです。

まず、お茶漬けは前述のとおり。となりの「香味ペースト」は焼き飯にも使えますし、お湯でとくと美味しい鳥スープに早変わり。そのとなりの「レトルトカレー」は、無条件で最高のパフォーマンスを発揮します。口を切って、パンにつけて食べるだけで、そりゃーもう、日本の食卓にトリップしますよ。ただ、パンにレトルト1袋は少し多いので、一緒にいる方々とシャアすることをお勧めします。でないとムネヤケしますよ。まぁ、周りにはカレー臭が立ち込めて、結構、ヒンシュクかもしれませんが・・・

今日もいろいろ人に会ったり、打合せしたり仕事が目白押しですが、「お茶漬けパワー」で頑張ります!

うん!? まてよ・・・・ 安っっす!? 30円でやる気にさせる社長の策略にひっかかったか!?

 

 

個人的感想 - 坂本圭介からのメッセージ

私のような経営者が、「スペイン」という縁もゆかりもない国の「国技サッカー」に携わり始めて2年が経とうとしています。あれよあれよで、サバデルの株式を取得することになってから10ヵ月。今、報道されていることとはあえて「無関係」と強調しておいて、サバデルを通してみた、スペイン2部Aと2部Bの経営についての考えと、私の考えるビジョンをシェアさせてもらおうと思います。

サバデルの歴史は1993-1994シーズンから18シーズン連続で2部Bと3部で過ごし、2011-2012シーズンで19年ぶりに2部Aに返り咲いたクラブです。

ここで知っておくべきことは 「2部B=アマチュア」、「2部A=プロフェッショナルリーグ」ということです。

つまり、2部Bは、町のアマチュアクラブ。みんなで会費を募ってユニフォームを揃えたり、遠征にでかけたり、協会への登録費用を払ったり。ほとんどが、経費の捻出を必死で行って、年間のオペレーション規模は約5000万円程度。

2部Aはプロフェッショナルクラブ。つまり、スペインプロフェッショナルサッカーリーグに所属して、放映権や助成金が分配され、クラブがお金を稼ぐために存在するクラブ。年間のオペレーション規模は約5億円。

2部Bのチームって、近所の町クラブなので、どういう人から会費を集め、その会費をどのように使うか。サークルの庶務さんみたいにイメージですね。ただ、サークルのように規模が年間10万円程度ではなく5000万円だから、どうしても信用できる名士(お金には困ってない、時間のあるいい人)が会長をしている傾向にあります。この場合、「経営」というよりは「管理」が仕事になるのです。

2部Aのチームは、オペレーション費用が5億円あるわけですから、それを資金として収入を増やし、選手の補強をして1部を目指すという「経営」が求められるわけです。ちなみに1部の運営資金は一番少ないチームで約25億円以上の規模となるので、2部Aと比較しても5倍以上です。

私はよくクラブ経営をレストランビジネスに置き換えて話をします。想像してみてください。年間5000万円の売上のレストランが2部Bのチーム。年間5億円の売上のレストランが2部Aのチーム。年間の営業日が300日と仮定すると

2部B = 年間5000万円 = 16万6千円/日の売上

2部A = 年間5億円 = 166万円/日の売上

一日の売上が16万6千円の店と、166万円の店では、経営者、支配人、キッチン、料理人のやることが大きく違うことが想像できませんか?

2部Bのチームの場合、それは町クラブですから、クラブ経営者は市役所のなかの食堂経営をボランティア(無給の名誉職)で任されている状況と置き換えてもらえばいいんじゃないでしょうか?チームが2部Aに昇格することは、突然、市役所の食堂がの売上が10倍になったのと同じことが起こります。おなじ料理なのに、突然、店がいつも一杯になり、客が今までの価格の5倍以上の値段を払い始めたのです。ボランティア経営者として、市役所の食堂を予算のなかで市民の胃袋を満たす経営をすればよかったのに、突然、営利目的の「レストラン」に食堂も自分自身も変わらなければならなくなったのです。

経営者は引き続きボランティアですが、いろんなことが起こります。お客を増やすために店舗を広げてみてはどうか?TVにCMを出してみては?店舗を隣町にだしてみたはどうだろう?食材は、日本から取り寄せてみては?いろいろな判断、誘惑が突然、降りかかってきます。

そういう状況の変化に、経営者自身も変わる人もいれば、変わらない人もいる。そして、その変化がレストランをさらによくする場合もあれば、ダメにしてしまう場合もある。

食堂に通っていたお客さんにもいろいろな心の変化がおきます。前の方がよかった。いや、もっと大きくいいレストランになってほしい・・・

どれが正解かはわかりませんが、私が一つ思っているのは、突然、大きく変わることではなく、我々は一緒にステップバイステップでともに進むことです。なので、来季に日本人監督、日本人GM、日本人選手2名を同時にとり、出場保証する・・・ まったく、私の構想外です。

ステップバイステップ。

サバデルの人達の1部昇格の夢に、我々の夢を重ね合わさせてもらう。それを実現したいと思います。

引き続き、応援をよろしくお願い致します。

 

 

ツバサのカップ戦デビュー!

サバデル留学準備のためにスペインを訪れたツバサ。早速、チームに合流して練習参加のあと、なんと、サバデルのチームの一員として、カタルーニャの強豪チームが参加する「カウデデウカップ(CARDEDEU CUP)」に出場しました。611-1試合会場の入口です。

611-20試合会場にエントリーするツバサ。最後からついていく感じは、まだ、なかなかとけこめてない感はありますね。そりゃそうだ、まだ数日しか経ってないんだから!?611-2開催前に、試合会場をみんなと見渡すツバサ。なんとなく、「へぇー、こんなところで試合するんだぁ~」っと遠くをみてる感じですね。そして、ロッカールームに行って、いざ、着替えて試合前のミーティングです。

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ロッカー前のチーム案内表示。ちなみに隣はバルサです。611-3今はまだ、もくもくと着替えるツバサですが、すぐにスペイン語で談笑しながら着替えることになるでしょう!611-5サバデルツバサのできあがり!! そして、試合前の練習にピッチへGO!!611-21

611-6試合前の練習を終えて、第1試合:FC CAUDEDEU-Aとの対戦。ちょっと初めての経験で緊張気味な感じですね。611-10 611-8そして、試合のためピッチに向かっていざ出陣。隣のピッチでは、バルサとAE PRATというチームが対戦しています。611-11そしていよいよ試合開始。ツバサは前半はベンチで試合の様子を見守ります。611-12 611-22

611-13そしてハーフタイム。チームメートが集まって、コーチから指示が飛びますが、スペイン語なのでわからないまでも、何度か出てくる言葉は耳に残るようになり、マコトコーチの通訳で戦術を理解します。611-23後半にツバサはFWで出場しました。611-24残念ながら結果は0-2で敗退となりましたが、無事、サバデルの一員としてのデビューを飾ることができました。試合結果ですが・・・・ こんな感じで管理されています。スペインぽいですかね!?611-14そして、二試合目目はAE PRATとの試合でした。ツバサはFWとしてフル出場です。残念ながら0-1で負けてしまいましたが、ツバサは多くの得点チャンスを作ることができていました。だんだんと、慣れてきているのだと思います。そして、今日の第三試合はバルサとでした。ツバサはレアルキャンプのスペイン遠征で、レアルのカンテラチームとの対戦を4月にやっているので、わずか2か月の間にレアルとバルサの同世代チームとの試合を経験することになりました。日本ではなかなかできませんが、スペインに留学すると、こういう一段階も二段階も上の経験ができるようになりますね。611-15ピッチに向かうツバサですが、将来、君が隣のユニフォームをきてカンプノウに立っているかもしれませんね。勿論、サバデルのユニフォームで立っていてくれれば、我々としてはもっと嬉しいですが!!!611-16 611-17はじめてのバルサとの対決は、4-1と残念な結果でしたが、打倒バルサを胸に、是非、トレーニングを積んでいってくださいね。試合後にホームスティ先の兄弟と一緒の写真です。611-18さすがに3試合戦って、疲れた感じもありますが、むしろリラックスして兄弟とも打ち解けらえてとてもいい雰囲気です。

その調子で、がんばれ! ツバサ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2012-2013 リーガアデランテの終了とその結果

ながーーいシーズンを終えて、ついにその結果がでました。いいことも悪いこともある長丁場のシーズンですが、最終的には以下のような結果となりました。

順位 チーム名 勝ち点
1 エルチェ 82
2 ヴィジャレアル 77
3 アルメリア 74
4 ジローナ 71
5 アルコルコン 69
6 ラス・パルマス 66
7 ポンフェラディーナ 66
8 レアルマドリードB 59
9 FCバルセロナB 57
10 スポルティング・ヒホン 56
11 CDルーゴ 56
12 ヌマンシア 55
13 レクレアティーヴォ・ウエルヴァ 54
14 コルドバ 54
15 ミランデス 52
16 CEサバデル 52
17 エルクレス 50
18 グアダラハラ 50
19 ムルシア 47
20 ラシン・サンタンデール 46
21 ウエスカ 45
22 シェレス 30

青字 の1位:エルチェ、2位:ヴィジャレアルは自動昇格が決定

黄色 の3位:アルメリア、4位:ジローナ、5位:アルコルコン、6位:ラス・パルマスの昇格枠1つをかけたプレーオフ

赤字 の18位:グアダラハラ、20位:ラシン・サンタンデール、21位:ウエスカ、22位:シェレスは2部Bに降格

となりました。本来なら、19位のムルシアが降格の予定ですが、18位のグアダラハラがスペインプロサッカー連盟が定める、財務的指標をクリアできないために、降格が先に決定し、19位ムルシアが2部Aに残留が決まりました。

CEサバデルは、最終戦に0-4でアルコルコンに大敗し、16位でシーズンを終えました。後半戦に失速した原因を再度、分析して、来期の戦略、及びチーム編成に役立てていきたいと思います。

そして、来期から日本人選手に参加してもらえるように現在、調整中です。発表をこうご期待下さい!!

来季もまた~~~

頑張れ! サバデル!!

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「2010-2011、2011-2012、2012-2013」3シーズンの指揮をとったカレーラス監督のアルコルコン戦後の最後の記者会見です。

 

ツバサのサバデル留学準備

レアルキャンプのスペイン遠征で、サバデルで練習を体験してくれたツバサが、本格的なサバデルへの留学準備でお父さんとサバデルにやってきました。

事前にさまざまな留学のための書類を準備しての今回のスペイン訪問。

まずは、サバデルでお世話になるホストファミリーとの対面です。

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ホストファミリーには、ツバサと同世代の子供と、2人のお兄ちゃんがいます。この2人のお兄ちゃんも、サバデルの上のカテゴリーでプレーしているサッカー一家なのです。

ツバサの住民登録手続きでサバデル市役所を訪れました。

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ツバサがホームスティする家庭の3兄弟との写真です。これで、ツバサには、3人の兄弟が増えることになります^^

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いろいろな手続きを終えてから、サバデルのチーム練習に参加しました。以前は、たくさんの日本人選手と合同で練習や試合を行いましたが、これからは自分がスペイン人になるつもりで、取り組まなければなりません。不安がよぎるでしょうが、みんなのサポートを得ながら、きっと仲良く打ち解けて、楽しい経験ができるはずです。

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肌の色が違うチームメートと並んで、珍しくニヤッと笑ったツバサです。

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ツバサはスペインの夏休みが始まるまで、サバデルのチーム練習、及びカップ戦等の試合に参加し、夏休みが始まれば一時帰国する予定です。そして、9月からの新学期に備えて8月の半ばに、再びスペインに渡って、準備を始める予定になります。

不安と期待で頭が一杯だと思いますが、クラブで全力を挙げてサポートしていきます。素晴らしい体験をして、ツバサがいい選手に育つことがほんとに楽しみです!