あの人は天才だから・・・ あの人は優秀だから・・・
このフレーズを何度も聞いたことありませんか?自分でも誰かにいったこともあるかも。
じゃ、いったい自分と何が違うんだろう?って考えたことありますか?
知人の東京大学大学院卒のエリートがいるのですが、彼が受験について話てくれたことが「なるほど」と思えたので、ご紹介しておきます。
彼曰く、「テストが始まってすぐに鉛筆を走らせてしまう受験生の中で、東大に合格する確率は1%いるかいないかで、残りの99%は不合格だと思うよ。その1%は本当の天才ね。まったく、別次元の人。」
私、「へぇー、なんで?」
彼、「例えば、数学の場合、6文出題されるけれども、東大に合格するには60-65%の正答率が必要。つまり、4問解ければ合格。だから、まずやることは、6問の問題を読んで、できる問題、できない問題、できるかなという問題に分類し、確実にできる問題から解くんですよ。」
私、「え、まじで?」
彼、「面白いもので、最初に往々にして難しい問題が配置されてたりするんだよね。ここで、頭抱えて、冷静さを失ったりしたら、目も当てられないよ。簡単なものから取り掛かり、できるかできない問題で、部分点を稼ぎ、65%正解すればよしの戦略でないと、合格できないんだよ」
私、「だから、オレ、東大に合格しなかったんだ(笑)」
彼、「でもさ、オレみたいに東大合格を目指してがんばってきたやつは、ある意味、スポーツや趣味の時間を犠牲にしてきたわけだよ。東大にはね、オレみたいな人種とさっきの1%の天才と、文武両道のできる人種がいたりするわけ。この文武両道の人種は、ものすごく、やること、やらなくていいこと、を判断する能力に長けていて、なにを、どういうスケジュールで、何をゴールにする、ということがきっちりできる人種なんだよね。」
なんか、そうだなぁ・・・と思えることがありませんか?
誰にも1日 24時間、1年365日という与えられた時間は同じ。でも、その時間をどうつかうかが違う。能力も違うかもしれないけれど、それ以上に、時間のマネージメント、すること、そして、やることのゴールの設定、のほうがはるかに重要ではないでしょうか・・・
サッカーでも試合中にボールにふれている時間は3分以内。残りの87分間は、ボールのないところでのプレー。この限られた時間に、試合のながれを読みながら、どういう動きをしてどうゲームを作るか・・・ ドリブルが上手なことと、どちらが大事でしょうか?3分間のボールコントロールの天才もいれば、87分間のゲームコントロールの達人がいてもいいのではないでしょうか?インテルの長友選手のように、途切れることのない運動量を試合後半に駆使して、足のとまったDFに対して前線への飛び出しを意図的にしかけるのも、試合前半に実施するよりは、同じことでもはるかに有効性が高いですよね?、
物事は、思考方法をかえれば、できないこともできるようになったりするんだと思えた、お話でした。