先日、数々の名プレーヤーを育てた先輩とお話しする機会を得ました。
選手を伸ばす指導法についていくつか面白いキーワードがあったので、それを少しご紹介します。
先輩:俺は長年選手を育ててきたけれど、モノになる選手は、練習を自分なりに解釈して、それに意味をもたせて、それを追及している
私:へぇー、例えばどんな感じですか?
先輩:ただ単に、指導者が言っていることをこなす選手は、試合で考えることをしない。ところが、指導者が言っていることを自分なりの解釈で咀嚼している選手は、試合でその引出しを使おうとする。
私:練習でやってることが試合でてくるんですね。
先輩:そう。ところが、おもしろいことに、指導者が意図としたことと違う形で練習の成果がでてきたりすする。それが、自分なりに解釈して咀嚼しているということ。単純なダッシュ、センタリングの練習でも、モノになる選手は自分なりのテーマを設定していて、言われなくても、何度も何度もできるまで繰り返しやるようになるから不思議だね。
私:そうなんですか
先輩:指導者側の努力としては、選手のいいところを、私の場合、褒めちぎることだね。長所ばかりを褒めちぎると、不思議と選手はやる気に満ち、そして、今、自分が足らないところ(短所)を改善しようと頑張り始める。
私:ふむふむ
先輩:これが、不思議と、「これがダメだ、練習しろ」と言い始めると、選手はふてくされたり、チームが勝てないのは監督、コーチのせいだと文句を言い始めたりする。短所に触れる場合でも、せいぜい、「こんなにうまいのに、あとこれがよかったら(短所が改善されたら)、鬼に金棒なのにな・・・」と、小声でつぶやくくらいだな
身に覚えのある方、ためしに、明日から部下や奥さん、子供を褒めちぎってみてはいかがでしょうか?