Makotoコーチのサバデル通信 3月3日

CEサバデルでは、2週間に1回、指導者を育成するためにコーチへの講習会が行われています。スペインの他のクラブと日本のサッカークラブで、積極的に指導者を育成しているチームがどのくらいあるかわからないですが、サバデルでは、組織(チーム)を成功に導くためにやるべきことの一つとして、指導者の育成を重要視しています。部下(コーチ)の育成でコーチの質を向上させれば、その結果として、選手も効率良く上達するはずという考えです。

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CEサバデルの育成部門では、年間を通じたトレーニングプログラムを採用しています。指導者が通年のトレーニングの全体像、および個々のトレーニングの意図を理解していなければ、このプログラムの意味がなくなってしまうということもあり、育成部門の責任者であるJaver Perez氏が講師として、約一時間の講習を定期的に実施しています。

今回の指導者講習テーマはトレーニングプランニングで主に1日のトレーニングのプランニングについて講義がありました。

サバデルジュニアカテゴリーのトレーニングは、テーマに沿って基本的に3つのセッションに分かれています。

1つ目のセッションでは個人能力(個人技術、個人戦術、コーディネーション)、2つ目のセッションは少人数でのグループ戦術、そして、前回のサバデル通信でお伝えしたトレーニングは2つ目のトレーニングの内容が多く含まれていることがわかりました。ターンやストップ、ダッシュを繰り返すことが多く、瞬発的な負荷がかかり、プレーがどんどん展開されていくので、心理的な負荷が大きいトレーニングでした。

3つ目のトレーニングは2つ目のトレーニングをよりゲームに近い形に発展させ、実際の試合の中でどのタイミングでどの様に活用していくかを考えさせる様に設定されています。サバデルのトレーニングは、90分の練習時間をテーマが異なる3つのセッションで分割して実施されています。さらに、それぞれのセッションごとに年間を通じたトレーニングプログラムが組まれています。

こうした年間を通じたトレーニング計画を作成することで、昨年の今日、どんなトレーニングを実施していたか、そして、シーズンを終えた時点でどこが良くなり、どこが改善できていないかを分析しています。年間を通じたトレーニング計画と、その結果を常に分析して改善点を明確化することで、チーム及び選手の課題に特化したトレーニングプログラムを作成し、何年も継続して選手を育成することで、プロとして通用する選手の育成を実現しているのです。

講義の最後に育成部門の責任者であるJaver Perez氏は育成でもっとも大切なことは「Aprender y Entrenar  (学ぶこと そして トレー二ングすること)!」という言葉で講義を終えました。

このような取り組みが、CEサバデルのカンテラからすばらしい選手だけでなく、すばらしい指導者を生み出し、CEサバデル独自のスタイルを確立していくのだと思います。