スペインへのテスト遠征

Jリーグの2012年シーズンが終了して、各チームが開幕前の最終調整にはいっているこの時期、実はさまざまなところから「スペインへのテスト遠征」の依頼をうけることが多くなっています。

2013年のプロ契約を更新してもらえずに、チームを探している選手、また、高校や大学ですこしでも早くプロ契約を勝ち取りたい、新学年を迎える前に、いろいろチャレンジしてみたいと考える選手・・・・、おのおのの事情はさまざまですが、相談をうける機会が増えています。

ただ、スペインのリーグは現在、2012-2013シーズンの後半戦です。正直、すぐに採用!となることはなかなかありません。

2013-2014シーズンに向けたテスト的な意味合いが強くなる遠征になると思います。

例えば、CEサバデルの場合、サイドバックの選手が昨年末、怪我で長期療養中です。明らかにチームとして選手層が薄くなっているため、戦力が低下していてすぐにでも補強したいのですが、

  • 怪我で療養中の選手の給与の支払いは継続しなければならない
  • 補強する選手の給与は、予定外の出費となる
  • 現在、スペインリーグで戦える資格があり(ビザの問題がなく)、かつ、どこのチームにも属していない(移籍、レンタルのウィンドウが閉じているので)フリーな選手を探して補強しなければならない
  • 外国人選手を補強する場合、給与、ビザの問題だけでなく、外国人枠の問題も考慮しなければならない

ことを頭に入れて検討しなければなりません。EU枠の選手であろうが、外国人選手であろうが、まずはこの2012-2013シーズン終わりまでの戦力という観点でどう補強するか、そして、3月‐6月までの4か月の契約でパフォーマンスをみながら、2013-2014シーズのチームにも引き続き残ってもらうかどうかを考えることになります。

相談を受けているみなさんには、是非、チャレンジできる機会を提供したいと思いますが、なかなかプロとして選手をつづけるにはたくさんのハードルがあることもご理解いただいて、納得のいくパフォーマンスを発揮していただきたいと思います。