E+U(イープラスユー)ヨーロッパ有名クラブの育成機関を目指す!

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教育から職業としてのサッカーへ

「子供になにか運動をさせたい」という気持ちから始めたサッカー。子供がサッカーを大好きになっていくからか、子供の練習や試合に同行しているうちに親がサッカーに夢中になっていくのかわかりませんが、気が付くと親子共々サッカーというスポーツの魅力と市場性、そして経済規模の虜になって、「運動をさせたい」という親心から「好きなことが職業になって、なおかつお金をいただけたら・・・」という願望に代わっていく・・・

自然な展開だと思いますが、気が付くと「教育」を目的としてはじめた運動=サッカーから「職業(プロスポーツ)」に目的が変わっていることに気づいてらっしゃる方はどれくらいいらっしゃるでしょうか?

小学校では町のサッカークラブに所属していたけれども、中学は、地元の中学校ではなくJリーグチームの下部チームに入団を希望する子供と両親・・・ 「地元の中学のサッカー部にはいい指導者がいないから」、「中学校にいい指導者がいてもすぐに転勤になっていなくなってしまうから」、「もっとサッカーがうまくなりたいから」・・・等々、理由はそれぞれありますが、実は、この段階ですでにサッカーの目的が「教育」から「職業」に変わっているのです。

中学校に入学する13才という年齢、または高校に入学する16才での職業選択には、両親にも子供にも明確な自覚はほとんど存在しません。両親には、子供の職業選択は「大学を出てから」、または「せめて高校くらいは卒業してもらって」という意識が強く、「まずはいい高校や大学に行くために勉強できる中学校または高校を選んで、塾はどこに通わせて・・・」と考える方がほとんどではないでしょうか?サッカーの場合は、「勉強」が「サッカー」に変わるだけです。

両親は、「22才または18才で、子供に職業選択してもらうために、社会に出て恥ずかしくない基礎教育を13-18才または13才‐22才の間に与えることが親の役目」と考えているのです。22才または18才でほとんどの子供は職業選択をしますが、この子供の選択には明確な意思はなかなか無く、「学校も卒業したので就職しないといけないから、なんとなくよさそうな会社を選んで就職する」となります。こうして職業選択をするわけですが、18才や22才という年齢でも、就職した会社では社会人0才です。0才では、文字通り、一人では何もできません。社会人としての常識、会社の文化、そして言葉使いまで、同じ日本に住んで同じ言葉を話しているのに新しい環境に慣れるために、先輩について見習いをすることで、一日8時間以上、週5日以上をかけて数年を費やします。

しかしながら、サッカーの場合は、プロ契約を勝ち取るためには、すでに学校を卒業する時点で実績をもってプロチームに自分の能力を提示しなければなりません。他のほとんどの子供たちが就職してから数年をかけて職業訓練を受け、時間をかけて社会人として一人前になるのですが、サッカーを職業選択してプロ契約を勝ち取るためには、基礎教育を受けながら、同時に、在学中にプロとして活躍できる能力、または潜在能力を示す訓練と実績を積まなければならないのです。

このような厳しい環境のなかで、18才または22才でサッカー選手としてプロ契約を勝ち得るためには、プロサッカーチーム及び、サッカービジネス全体を正確に理解して、適切な育成プログラムを子供たちに提供することがとても重要になります。

最大の市場で、最大の雇用機会を

多くの親御さんから、「子供をヨーロッパの有名クラブの育成機関に挑戦させたい」というご相談を受ける機会が多いし、また、FCバルセロナのメッシへの対応を例にして、小学生からヨーロッパのクラブにスカウトされてサッカー留学することが究極の「サッカーエリート」とする風潮を頻繁に耳にします。

また、本田選手、香川選手、長友選手、長谷部選手他に代表されるように、Jリーグのクラブや日本代表戦で活躍をして、ヨーロッパのクラブチームに移籍する選手がいますし、海外志向を強く持っているJリーガーはたくさんいます。

では、なぜ、サッカー選手はJリーグではなく、ヨーロッパのリーグを目指すのでしょうか?

その最大の理由は市場規模です。2010-2011年シーズンにおけるヨーロッパ各クラブの収入とJリーグ各チームの収入を比較したグラフを参照ください。

2010-2011年 クラブ収入ベスト20

ヨーロッパの市場規模(トップリーグとセカンドリーグを含む)と比較すると、ヨーロッパの市場規模はJリーグの市場規模の100倍近くあると言われています。100倍の市場は何を意味するのでしょうか?これを各国の市場規模を表すGDP(国内総生産)と同様の指標「都道府県別県内総生産」という指標を用いて考えてみたいと思います。平成21年度の「都道府県別県内総生産」の全都道府県合計、つまり1道1都2府43県で生産されている市場規模が483兆2160億円でした。市場的に100分の1の規模とは4兆8千億円の都道府県を探すことになり、青森県(4兆4千億円)よりも市場が大きく、鹿児島県(5兆1千億円)よりも市場が小さい県になります。つまり、ヨーロッパとJリーグの市場規模の違いというのは、言い換えると、日本全国で創造される仕事量と、青森県より大きいが鹿児島県より小さい県で創造される仕事量ほどの違いがあるということです。仕事を探すに当たり、日本全国で探すのか、そういう小さい県に限定して探すのか程の違いがあるのです。勿論、小さい県に限定して仕事を探すより、日本全国で仕事を探したほうが、自分の希望にあう条件の仕事をみつけやすいことは言うまでもありません。

ヨーロッパでの選手としての成功も勿論ですが、選手を引退した後の仕事(セカンドキャリア)に関しても圧倒的にヨーロッパでの市場はJリーグとは比較になりません。日本の選手がサッカーをビジネスとして選択するとき、ヨーロッパの市場を目指すのは、至極、当然のことだと思います。

ヨーロッパとJリーグを比較した内容を以下に示します。

  ヨーロッパ Jリーグ
平均選手引退年齢 34歳 26歳
平均プロ契約年齢 18歳 20歳
平均選手寿命 16年 6年
最高年棒金額 2082万ドル
(マンチェスターU ルーニー)
180万ドル
1億5千万円
(名古屋G 田中闘莉王)

2011-2012年シーズンのデータとなりますが、ヨーロッパとJリーグを比較すると、

  • ヨーロッパの平均選手寿命が10年長い
  • 最高年棒は10倍以上高い

ことがわかります。なぜ、サッカー選手はヨーロッパ志向でキャリアを求めるかという理由は、名声だけでなく、こういうデータでも裏付けられます。

必要な知識とスキルは、最適な年齢で

ヨーロッパでは、育成プロセスで最も大切な時期は15才から18才と言われています。この時期が精神的、身体的、そして戦術的にも、最も成長が促進され、サッカーがよりプロフェッショナルにレベルへ発展していかなければならない時期で、サッカー選手としてプロ契約できるかどうかが、この時期をどう過ごしたかで決まると言われています。

1週間に4回行われる練習、そして毎週末に行われるリーグ戦。同じくプロ契約をめざす同世代の選手たちとの激しい競争を3年間勝ち抜かなければならないのです。この3年間は、サッカーに集中しなければならない最も大切な期間です。ちょっとした監督やチームメートとのコミュニケーション、戦術理解、精神的、肉体的コンディションの維持、どれかが一つ崩れるだけでも、競争からおいていかれる事態に陥ってしまいます。

この競争に勝ち残っていくために必要な知識、スキル、訓練はすべて15才になるまでに習得していなければなりません。我々日本人がヨーロッパのサッカーを舞台に、競争に勝ち残っていくには、言葉、文化、精神修養、身体的トレーニング(コンディショニングトレーニング)を効果的に取り入れてしっかりと準備をし、15才を迎えなければなりません。我々の勤勉で真面目な本質を生かしながら、ヨーロッパ、特にラテン民族のもつ大胆さと瞬発力、力強さと対等に渡り合う土台を作ることが最も大切な準備となります。

監督の指示、戦術の理解、チームメートとの意思疎通、そのためには言葉の習得はもっとも基本的で重要な課題です。一朝一夕に達成できる内容ではありません。継続的に何年もかけて反復学習が必要なプログラムです。そして、監督、チームメートとの意思疎通には、言葉だけではない経験が必要です。週に4回、夕方から練習をして、週末にリーグ戦を通年で戦うことも、体験していく必要があります。シーズン初め、中盤、終盤によって、戦術、コンディション、チームメンバー、監督の意向によっていつ変わるかわからないし、選手としてどう対応するかも求められるからです。

つまり、10-12歳、13-15才、この5年間をどのように準備し、どのように課題をクリアできるかによって、ヨーロッパでプロ選手になれるかどうかが決まるということになります。我々は、この10-15才の大切な時期の育成プログラムを、個々の子供たちとご家庭の環境に併せて提案、サポートをします。10-15才でプロ選手になるための準備をしっかり始めるのは、親としてとても勇気が必要なことです。「子供にとって正しい判断なのか?」、「コストに見合ったリターンがあるのか?」等々、たくさんの疑問を持たれることでしょう。自問自答されることが多々あると思います。ただ、自問自答している間にも大切な時間はどんどん経過して行きます。「サッカーを子供の職業に」と考えている方は、すこしでも早くご相談下さい。サッカービジネスの仕組み、現実、そしてそのためにどういう準備が必要かをご説明したうえで、疑問にお答えし、ご希望に沿った形の育成プログラムとサポートを提案させていただきたいと思います。